読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

安らかに眠れ…。

結婚式二次会へと自転車こいでたら

道の隅っこで、猫が横たわってた。

おれは止まって自転車からおりて、適当に呼んでみたが反応がない。

これは死んでるかも。

そう思いながら、手で撫でると

身体はガチガチに固まってた。

車にひかれた形跡も多分ない。

凍死か、餓死か、寿命か。

可愛いそうと思いながらもスルーして結婚式行ってきたんだけど

帰りに気になって猫の死体ないかと思ってみたら、まだあったの。

いつまでもコンクリートの上なんて可愛そうで仕方なくて

おれは思い切って両手で猫を抱えて歩道を歩いた。

人とすれ違う視線もどうでもいい。

最初は空き地の土の上に置くだけにしようかと思ったが、掘ることにした。

手で掘るのは大変そうだな

そう思ってたら鍬(クワ)を発見。

鍬みつけてなんか使命感を感じて、おれが掘って埋めてあげねば、と鍬で掘ってみた。

なかなか猫を埋めるまでの穴が掘れなかったけど、なんとか掘れた。

猫さんの顔は舌が出てたが、割ときれいだった。

掘った穴に猫さんの亡骸を入れて、上から土を被せる。

「安らかに眠れ」的なことを祈ってみた。

何故にあんなところで死んでいたのか、真相は闇の中。

ただ1つ言えるのは、人間のエゴのせいであの猫の犠牲が出たことは確かであるということ。

猫を捨てる人がいるから。

増えすぎた野良猫を殺処分しなければならなくなるのも、人間のエゴ。

その自分ら人間の生活の為に殺処分するのに、殺処分に反対するのもエゴ。

そして、最後に適当な場所に埋めてしまったおれ。

本当にこれでよかったのか。

最善だったかはわからない。

結婚式の帰りなのに、葬式の帰りのような後味。

気持ちがスッキリしない。

これでいいんだろうか。

夢にあの猫の死に顔が出てきそうな気分。

誰も歩道の猫の死体に見向きもしない、見ても放置するようなこんな世の中で、いいの?

おれは結婚とは縁がないかもしれないから、あの猫のような最後を辿るだろう。

まあおれの死体なんてさっさと処分してくれりゃいいけどさ、「死」って誰も遠くない存在じゃん。

死を常に考えろとは思わない。

でもなんだか上手く言えないけど、自己嫌悪。

今日あの死体を無視した人達は、この後味の悪さを感じず眠れるだろう。

だがおれだけはそうではないと感じる。

おれを含めみんなあの猫に何もしてやれなかった!

それが悔しいんだ!

せめておれのフェレット二匹だけは死ぬまで大切にしてやる!